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寺銭

てらせん
名詞
1
標準
文例 · 用例
お神と主人も加はる例だつたが、風向きが悪いとなると、疲れたからと言つて席をはづして、寺銭をあげることへかゝつて行くといふ風だつた。
徳田秋声 のらもの 青空文庫
ところがツイ二三年前のこと、甲州生れの大工上りとかいう全身に黥をした大入道で、三多羅和尚という豪傑坊主が、人々の噂を聞いて、一番俺がその妖怪を退治てくれようというのでその寺に住い込み、自分でそこ、ここを修繕して納まり返り、近郷近在の無頼漢を集めて御本堂で賭博を打たせ、寺銭を集めて威張っている。
夢野久作 名娼満月 青空文庫
自分も相当の好きらしく時々寺銭を賭っているそうなが、不思議な事にこの坊主を負かすと間もなく、御本堂がユサユサと家鳴り震動して天井から砂が降ったり、軒の瓦が辷ったりする。
夢野久作 名娼満月 青空文庫
今まで山のように積んであった寺銭も場銭も盆|茣蓙も、賽目までも虚空に消え失せて、あとには夥しい砂ほこりが分厚く積っているばかり。
夢野久作 名娼満月 青空文庫
正面に雲竜の刺青の片肌を脱いで、大胡坐を掻いた和尚の前に積み上げてある寺銭が山のよう。
夢野久作 名娼満月 青空文庫
そのうちに盆茣蓙の真中に伏せてあった骰子壺が引っくり返ると、和尚の負けになったらしく、積上げられた寺銭が、大勢の笑い声の中にザラザラと崩れて行く。
夢野久作 名娼満月 青空文庫
橄欖寺の先々代は学識秀でた老僧であつたが、酒と茹蛸が好物で、本堂に賭博を開いては文字通り寺銭を稼いで一酔の資とするのが趣味であつた。
坂口安吾 黒谷村 青空文庫
その男がスーツと立って「今夜のところ、場銭、寺銭、この盆は俺が貰った!
三好十郎 天狗外伝 斬られの仙太 青空文庫
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寺銭(てらせん)とは商業用語の一つ。

出典: 寺銭 — ウィキペディア / CC BY-SA 4.0