普請中
ふしんちゅう
名詞
標準
文例 · 用例
あいにく宅は普請中でございますので、何かと不行届の儀は御容赦下さいまして、まず御緩りと……と丁寧に挨拶をして立つと、そこへ茶を運んで来たのが、いま思うとこの女中らしい。
— 泉鏡花 『みさごの鮨』 青空文庫
普請中――唯今は仮堂です。
— 泉鏡花 『菊あわせ』 青空文庫
その前に普請中のなにがし新聞社があった。
— 北原白秋 『フレップ・トリップ』 青空文庫
これは家康がこの府中の城に住むことにきめて沙汰をしたのが今年の正月二十五日で、城はまだ普請中であるので、朝鮮の使の饗応を本多が邸ですることに言いつけておいたからである。
— 森鴎外 『佐橋甚五郎』 青空文庫
多賀治君の住宅にも寄つて奥さんに挨拶する、新居普請中。
— 種田山頭火 『旅日記』 青空文庫
すぐに二人前の注文をした客とわかったのは普請中ほとんど休業同様にしているからであろう。
— 森鴎外 『普請中』 青空文庫
「たいそう寂しいうちね」「普請中なのだ。
— 森鴎外 『普請中』 青空文庫
日本はまだ普請中だ」「あら。
— 森鴎外 『普請中』 青空文庫
ウィキペディア
『普請中』(ふしんちゅう)は、森鷗外の短編小説。1910年(明治43年)6月1日『三田文学』で発表された。
出典: 普請中 — ウィキペディア / CC BY-SA 4.0