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繰り

くり
名詞
1
標準
文例 · 用例
妻の繰り言は果てしがない。
伊藤左千夫 奈々子 青空文庫
三人が上がってきて、また一しきり、親子姉妹がいってかいないはかな言を繰り返した。
伊藤左千夫 奈々子 青空文庫
池の端に立っては、亡き人の今朝からの俤を繰り返し繰り返し思い浮かべて泣いた。
伊藤左千夫 奈々子 青空文庫
何べんも何べんもそれを繰り返しては涙を絞った。
伊藤左千夫 奈々子 青空文庫
わたしは讀み終へてから何か言はうとしたが、それよりもわたしが受けた感銘はかなりに纖く鋭どかつたので、もう一度默つて原稿を繰りかへして讀んで見た。
萩原朔太郎 純情小曲集 青空文庫
げにこの寂しい眺望こそは、曇天の暗い海の面で、いつも憂鬱に單調な響を繰りかへす。
萩原朔太郎 宿命 青空文庫
煤の埃の中にして捨松ここに思ふ樣老店の主人三代の暖簾をくぐる町人は幾度同じ夢を見て繰り返したる榮落に街の繁華は見たるなり。
萩原朔太郎 煤掃 青空文庫
繰り 下ろさうと 僕は したが、 綱も なければ それも 叶はず、 旗は はたはた はためく ばかり、空の 奥処に 舞ひ入る 如く。
亡き児文也の霊に捧ぐ 在りし日の歌 青空文庫