狂疾
きょうしつ
名詞
標準
文例 · 用例
偶因狂疾成殊類 災患相仍不可逃今日爪牙誰敢敵 當時聲跡共相高我爲異物蓬茅下 君已乘※氣勢豪此夕溪山對明月 不成長嘯但成※ 時に、殘月、光冷やかに、白露は地に滋く、樹間を渡る冷風は既に曉の近きを告げてゐた。
— 中島敦 『山月記』 青空文庫
偶因狂疾成殊類 災患相仍不可逃 今日爪牙誰敢敵 当時声跡共相高 我為異物蓬茅下 君已乗※気勢豪 此夕渓山対明月 不成長嘯但成※ 時に、残月、光|冷やかに、白露は地に滋く、樹間を渡る冷風は既に暁の近きを告げていた。
— 中島敦 『山月記』 青空文庫
富か、富は吾が狂疾を医すべき特効剤なりや。
— 尾崎紅葉 『金色夜叉』 青空文庫
奇蹟的事件にぶつかった時、人は往々、濁った気持ちや、狂った精神を、本来の正気に戻すことがあるものであるが、薪左衛門にとっては、天国の剣の出現は、その奇蹟的事件といっていいらしく、そのため、烈しい感動を受け、日頃の狂疾が、一時的に恢復したのかもしれない。
— 国枝史郎 『血曼陀羅紙帳武士』 青空文庫
千八百六十六年、ボオドレエルの狂疾を発して、巴里の寓居に絶命するや、壁間|亦この檀口雪肌、天仙の如き麗人図あり。
— ―寿陵余子の仮名のもとに筆を執れる戯文― 『骨董羹』 青空文庫
一八六三年彼はペテルブルグに移り、やがて同地の中学校に入学したが、卒業の直前十七歳のとき最初の狂疾の発作に襲われて、しばらく精神病院に収容されなければならなかった。
— 神西清 『「あかい花 他四篇」あとがき』 青空文庫
しかし一八八〇年の二月、彼は再びはげしい狂疾の発作に襲われた。
— 神西清 『「あかい花 他四篇」あとがき』 青空文庫
狂疾貴族層 なぜであろうか――というに。
— 吉川英治 『平の将門』 青空文庫