絵紙
えし
名詞
標準
文例 · 用例
角張った絵紙鳶も飴細工であるからは必ず流れ出す。
— 夏目漱石 『虞美人草』 青空文庫
紙鳶は種類もいろいろあったが、普通は字紙鳶、絵紙鳶、奴紙鳶で、一枚、二枚、二枚半、最も多いのは二枚半で、四枚六枚となっては子供には手が付けられなかった。
— 岡本綺堂 『綺堂むかし語り』 青空文庫
紙鳶の種類も色々あったが、普通は字紙鳶、絵紙鳶、奴紙鳶で、一枚、二枚、二枚半、最も多いのは二枚半で、四枚六枚となっては小児には手が付けられなかった。
— 岡本綺堂 『思い出草』 青空文庫
べに絵売りの若い男がひとり、朝風に絵紙をはためかして歩いてゆく……江戸街上なごやかな風景。
— 乾雲坤竜の巻 『丹下左膳』 青空文庫
殊にお宝お宝の絵紙を買って、波乗り船のゆたかな夢を探ぬるかれらは、遂に憧憬の児たらずとせんや。
— 柴田流星 『残されたる江戸』 青空文庫
壁に張った絵紙を大方はその色さえ見分けのつかないほどにくすぶって仕舞って居て、片方ほか閉めてない戸棚から夜着の、汚いのがはみ出て居るわきの壁には見覚えのある高貴の御方の絵像が、黄ろく、ぼろぼろに張りついて居るのである。
— 宮本百合子 『農村』 青空文庫
「倫敦巴里間――帝国航空路」という絵紙が荷物にべたべた貼られる。
— 虹を渡る日 『踊る地平線』 青空文庫
アロアをよろこばせるための、紙でこしらえた提灯には灯がつき、いろいろなおもちゃや、目のさめるような絵紙につつんだおいしいお菓子が一ぱい並んでいます。
— A DOG OF FLANDERS 『フランダースの犬』 青空文庫