駑
駑
名詞
標準
文例 · 用例
君も僕も差支えないとしても、聞く奴が駑馬なら君と僕の名に関る。
— 太宰治 『虚構の春』 青空文庫
自から慚づ 駑蹇の姿、寧ぞ学ばん 牛馬の走るを。
— 幸田露伴 『運命』 青空文庫
況んや百川海を學んで海に至るであるからして、其の志さへ失はないで、一蹶しても二躓しても、三顛四倒しても、起上り/\して敢て進んだならば、鈍駑も奮迅すれば豈寸進無からんやである。
— 幸田露伴 『努力論』 青空文庫
況や千里の駿馬は自らにして駑馬よりは多くを行き、大才厚徳の士は常人よりは人世の旅行を多くして、常人の到達し得ざる處に到達せんとするもの故、其の遭遇する各種の不快、不安、障礙蹉躓は、隨つて多いのであるから、其努力が常人を越えて居るのは云ふ迄もない。
— 幸田露伴 『努力論』 青空文庫
ましてや「百川海を学んで海に至る」(全て川は海を目指し、終には海に達す)であるから、その志さえ失わないで、躓いても、転んでも、倒れても、起き上がり起き上がりして敢えて進んだならば、「鈍駑も奮迅すれば豈寸進なからんや」(駄馬も奮迅すれば少しは進む)である。
— 幸田露伴 『努力論(現代訳)』 青空文庫
況や千里の駿馬は自然と駑馬よりは多くを行き、大才厚徳の人は常人よりは人世の旅行を多くして、常人の到達し得ない処に到達しようとするものなので、その遭遇する各種の不快・不安・障害・躓きは従って多いのであるから、その努力が常人を越えているのは云う迄もない。
— 幸田露伴 『努力論(現代訳)』 青空文庫
緒を踵へ通してぐっと引くと、「駑癡だなあ。
— 夏目漱石 『坑夫』 青空文庫
麒麟未だ老いず、焉んぞ駑馬視せらるゝ理由あらんやぢや、はは。
— 石川啄木 『我等の一團と彼』 青空文庫