的証
てきしょう
名詞
標準
文例 · 用例
されば道徳と言い、宗教と言い、学術と言い、芸術と言い、一切にわたる人間文化の本質は、結局して意味の最も深いものを、その普遍的証価に於て発見し、人生に一の創造をあたえることにかかっている。
— 萩原朔太郎 『詩の原理』 青空文庫
彼の理論、ことに重力に関する新しい理論の実験的証左は、それがいずれも極めて機微なものであるだけにまだ極度まで完全に確定されたとは云われないかもしれない。
— 寺田寅彦 『アインシュタイン』 青空文庫
しかしまた考えてみると一般相対性理論の実験的証左という事は厳密に言えば至難な事業である。
— 寺田寅彦 『相対性原理側面観』 青空文庫
スペクトル線の変位のごときはなおさら決定的証左としての価値にかなりの疑問があるように見える。
— 寺田寅彦 『相対性原理側面観』 青空文庫
のみならずこのシュテンドウシがアラビアから来たマレイ語で「恐ろしき悪魔」という意味の言葉に似ており、もう一つ脱線すると源頼光の音読がヘラクレースとどこか似通ってたり、もちろん暗合として一笑に付すればそれまでであるが、さればと言って暗合であるという科学的証明もむつかしいような事例はいくらでもある。
— 寺田寅彦 『化け物の進化』 青空文庫
葛飾を犯人と断ずべき物的証拠は何一つとしてない。
— 渡辺温 『遺書に就て』 青空文庫
しかも、何者が毒殺したか、式部小町はどこへ消えたか、それに対する物的証拠となるべき遺留品は皆無なのです。
— へび使い小町 『右門捕物帖』 青空文庫
「さて法水君、僕の心像鏡的証明法は、遺憾ながら知覚喪失だ。
— 小栗虫太郎 『黒死館殺人事件』 青空文庫