打ち眺める
うちながめる
動詞-一段
標準
to look afar
文例 · 用例
そして自分は、自分もあまり好きでもなかつた眼の前の女の顔を、それとなく打ち眺めることがあつた。
— 牧野信一 『蔭ひなた』 青空文庫
令嬢の木のぼりを叱るは親なり、隣の息子は指をくはへて打ち眺める。
— 岸田國士 『素面の管』 青空文庫
尤も、その後で、陶然と半眼を開いて、上気したララ夫人の顔を打ち眺めるに及んで、これはまた、声だけで満足する法はないと思つたのも事実である。
— 岸田國士 『「語られる言葉」の美』 青空文庫
これらは実に翁の目的をいかにしても成就せしめないゆえんであって、私らから打ち眺めるとき、ただただはがゆさを感ぜざるを得ないのである。
— ――製陶上についてかつて前山久吉さんを激怒せしめた私のあやまち―― 『素人製陶本窯を築くべからず』 青空文庫
思わぬ舞台の急変に、一同ただ唖然と花の狂態を打ち眺めるばかりであったが、前の三人のあやふやな証言とはこと違う、何かそこに惻々と迫る実感がある。
— 久生十蘭 『魔都』 青空文庫
それから、娯楽を慰安と同じに考えることも亦、所有者的な観点から民衆を打ち眺める結果の一つだ。
— ――民衆と娯楽・その積極性と社会性・―― 『娯楽論』 青空文庫
造麻呂 (はっとしたように、その忍びのいでたちをした御行の姿を打ち眺める)御行 (なにやら勝ち誇ったように)……私なのです。
— 加藤道夫 『なよたけ』 青空文庫
文麻呂は、魔に憑かれたように、天空の彼方を打ち眺める。
— 加藤道夫 『なよたけ』 青空文庫
作例 · 標準
例句
標準
to look at something while absorbed in reverie
作例 · 標準
例句