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目迎

もくげい
名詞
1
標準
文例 · 用例
」 目配せをすると、お源は莞爾して俯向いたが、ほんのり紅くした顔を勝手口から外へ出して路地の中を目迎える。
泉鏡花 婦系図 青空文庫
トあの大提灯を、釣鐘が目前へぶら下ったように、ぎょっとして、はっと正面へ魅まれた顔を上げると、右の横手の、広前の、片隅に綺麗に取って、時ならぬ錦木が一本、そこへ植わった風情に、四辺に人もなく一人立って、傘を半開き、真白な横顔を見せて、生際を濃く、美しく目迎えて莞爾した。
泉鏡花 妖術 青空文庫
横向きて目迎えたれば衝と寄りぬ。
泉鏡花 照葉狂言 青空文庫
帳場に横向きになって、拇指の腹で、ぱらぱらと帳面を繰っていた、肥った、が効性らしい、円髷の女房が、莞爾目迎えたは馴染らしい。
泉鏡花 日本橋 青空文庫
わたくしはこの車が空車として行くにあうごとに、目迎えてこれを送ることを禁じ得ない。
森鴎外 空車 青空文庫
わたくしはこの空車の行くにあうごとに、目迎えてこれを送ることを禁じ得ない。
森鴎外 空車 青空文庫
あの左伝の、目迎えて而してこれを送ると云う文句だねえ。
森鴎外 青空文庫
西の方甲州境の山から起って、玉川を渡り、彼が住む村を過ぎて東京の方へ去る夕立を目迎えて見送るに好い。
徳冨健次郎 みみずのたはこと 青空文庫