血の塊
ちのかたまり
名詞
標準
clot of blood
文例 · 用例
それは処々に灰色の薄汚れの付いた、夜具か何かを包む風呂敷らしかったが、その中央の折目に近い処に付いている真黒い血の塊の痕跡と、一目でわかる片隅の刃の血糊を拭いた痕跡と、処々に粘り付いている長い髪毛を見まわすと、今一度赤い唇をペロリと出して、大切そうに折り畳んで、懐中の奥に仕舞い込んだ。
— ――博多名物非人探偵 『狂歌師赤猪口兵衛』 青空文庫
あのお熊さんの屍骸の口の中に在った黒い血の塊の中に、青紫色のお粥の粒が混じっておりましたのが何よりの証拠……」 半三郎は腹の底から長い長いため息を吐いた。
— ――博多名物非人探偵 『狂歌師赤猪口兵衛』 青空文庫
その尖端の一方に、まだ生々しい血の塊まりが粘りついている。
— 夢野久作 『いなか、の、じけん』 青空文庫
はばたき聞けとある大海原のただなかは終日重きあかがねの霧たちこめてゆたゆたに濤こそうねれ、日輪は凄まじ、黒き血の塊と焦げて暈めく。
— 北原白秋 『第二邪宗門』 青空文庫
紅い血の塊りが波の上に浮いて行く。
— 原民喜 『淡雪』 青空文庫
髪の毛は抜けていなかったが、今朝から血の塊が出るという。
— 原民喜 『廃墟から』 青空文庫
鼻血が抜け、咽喉からも血の塊をごくごく吐いた。
— 原民喜 『廃墟から』 青空文庫
髪の毛は抜けてゐなかつたが、今朝から血の塊りが出るといふ。
— 原民喜 『廃墟から』 青空文庫
作例 · 標準
手術で取り除かれた血の塊は、病気の原因を特定する重要な手がかりとなった。
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彼の胸からは、激しい咳と共に血の塊が吐き出された。
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そのグロテスクな血の塊を見て、私は思わず顔を背けた。
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