出格子
でごうし
名詞
標準
projecting lattice
文例 · 用例
店の上のかたは出格子の窓。
— 岡本綺堂 『正雪の二代目』 青空文庫
それで、私もこれは好いと思い、早速行って見ますと、なるほど、これは格好、往来に向いて出格子の窓などがあり、茶屋町の裏町になった横丁だが四方も物静かで、父の申す如く彫刻家が住むにはいかにも誂え向きという家ですから、早速話を決めました。
— 総領の娘を亡くした頃のはなし 『幕末維新懐古談』 青空文庫
何もかも昔のつくりで、二階はいかめしい出格子になり、軒さきに突きでた木彫りの蒼龍にも、まだ古さびた色が何處やらに、ぼんやりと殘つてゐた。
— 堀辰雄 『ふるさとびと』 青空文庫
其大仏餅屋の一軒おいて隣家が、表が細い栂の面取りの出格子になつて居りまして六尺、隣りの方が粗い格子で其又側が九尺ばかりチヨイと板塀になつて居る、無職業家でございまする。
— 三遊亭円朝 『大仏餅。袴着の祝。新まへの盲目乞食』 青空文庫
一八 吉原冠りに懐ろ手、――何処に誘う風であろうと、吹かれて行こうといったような闇太郎を後に従えた、門倉平馬、土部三斎隠居屋敷、通用門の潜りを叩いて、「御門番、御蔵前の門倉だ」 長屋門の出格子から、不精そうな門番の顔が覗いたが直きに、扉が開く。
— 三上於菟吉 『雪之丞変化』 青空文庫
あまりのうるささに、彼は街道風な出格子の二階の見える旅籠屋の入り口をさして逃げ込んだくらいだ。
— 第二部下 『夜明け前』 青空文庫
黒塗の出格子窓から射しこむ陽の光が、毳立った坊主畳の上へいっぱいにさす。
— 紙凧 『顎十郎捕物帳』 青空文庫
このへんは寺や屋敷だけの町で、黒門に出格子窓。
— 初春狸合戦 『顎十郎捕物帳』 青空文庫
作例 · 標準
その町屋の出格子からは、行き交う人々がよく見えた。
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昔ながらの商店街には、風情のある出格子のある家が並んでいる。
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出格子にもたれて、夕涼みをするのが夏の楽しみだ。
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