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舞扇

まいおうぎ
名詞
1
標準
dancer's fan
文例 · 用例
ロダン夫人のロオズさんは、妾の持っていた舞扇の影に、さも東洋の神秘でも隠されているように、いろいろと日本の古代の物語などを妾から聞いて、異郷の地を想像していらっしゃったようです。
吉行エイスケ バルザックの寝巻姿 青空文庫
柳に銀の舞扇十三 鐘さえ霞む日は闌に、眉を掠める雲は無いが、薄りとある陽炎が、ちらりと幻を淡く染めると、露地を入りかけた清葉は、風説の吾妻下駄と、擦違うように悚然とした。
泉鏡花 日本橋 青空文庫
優しいながら、口を緊めて――透った鼻筋は気質に似ないと人の云う――若衆質の細面の眉を払って、仰向いて見上げた二階の、天井裏へ、飜然と飛ぶのは、一面、銀の舞扇である。
泉鏡花 日本橋 青空文庫
寝ながら、舞扇のお手玉して、千鳥に投げて遊ぶのであった。
泉鏡花 日本橋 青空文庫
」 やがてお千世が着るようになったのを、後にお孝が気が狂ってから、ふと下に着て舞扇を弄んだ、稲葉家の二階の欄干に青柳の糸とともに乱れた、縺るる玉の緒の可哀を曳く、燃え立つ緋と、冷い浅黄と、段染の麻の葉|鹿の子は、この時見立てたのである事を、ちょっとここで云って置きたい。
泉鏡花 日本橋 青空文庫
」 清葉は声を曇らしながら、二階で弄んで欄干越、柳がくれに落したのを、袖で受けて膝に持った、銀地の舞扇を開いて立って、長火鉢の向う正面に、縁起棚の前にきらりと翳すと、お孝が、肩を落して、仰向いて見つつ。
泉鏡花 日本橋 青空文庫
」 茶棚に背後向きになった肩を拊つばかり、ハタとそこへ、縁起棚から輝いて落ちたのは、清葉が、前に翳したままそこにさし置いた舞扇で。
泉鏡花 日本橋 青空文庫
」 その時、舞扇を開いた面は、銀よりも白ずんだ。
泉鏡花 日本橋 青空文庫
作例 · 標準
舞扇を鮮やかに広げ、演者はしなやかな手つきで扇を翻した。
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日本舞踊の稽古には、手に馴染んだ自分専用の舞扇が欠かせない。
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床の間に、美しい絵柄が描かれた舞扇を飾りとして立てかけた。
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ウィキペディア

舞扇(まいおうぎ)は、日本舞踊に用いられる扇子である。

出典: 舞扇 — ウィキペディア / CC BY-SA 4.0