秘し隠し
ひしかくし異読 ひしがくし
名詞
標準
cover-up
文例 · 用例
やがて妹たちもめいめいの立場から、姉の身のうえを恥じ、学校でも勤め先でも、秘し隠しに隠さなくてはならないであろう。
— 徳田秋声 『縮図』 青空文庫
先生よしなに、とは言い得ないで、秘し隠しをする料簡じゃ、汝が家を野天にして、婦とさかっていたいのだろう。
— 泉鏡花 『婦系図』 青空文庫
いや、それもどうで遅かれ早かれ知れることで、秘し隠しにしようとするのは卑怯というもの。
— 岡本綺堂 『籠釣瓶』 青空文庫
玉虫 ひとに洩れては願望のさまたげと、現在の妹にも秘し隠したれば、おなじ家のうちに住みながら、玉琴もまだ知るまい。
— 岡本綺堂 『平家蟹』 青空文庫
「江戸の女衒が玉を見に来て、二月の晦日にいったん帰って、三月の二十七日にまた出直して来て、金を渡して本人を連れて行ったそうですが、その勤めさきを駒八の家では秘し隠しにしているので、どうも確かに判りません。
— 川越次郎兵衛 『半七捕物帳』 青空文庫
嫂はたぶん感づいていても知らん顔をしているけれど、嫂の兄さんがばかに律義な人でね、どこだどこだってしきりに聞くんだ」「そんな秘し隠しをしなくともいいじゃありませんか。
— 徳田秋声 『挿話』 青空文庫
ですが、それをぱっとさせた日には、忽ちお祭がさびれっちまうので、土地の者は秘し隠しにして居りますがね。
— 江見水蔭 『怪異暗闇祭』 青空文庫
王は、それを秘し隠してはいますが、そなたは、妾にうち明けてくれましょうな。
— 小栗虫太郎 『潜航艇「鷹の城」』 青空文庫
作例 · 標準
企業ぐるみの秘し隠しが発覚し、社長は謝罪会見に追い込まれた。
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真実を秘し隠しにしようとする権力者の画策を、若き記者が暴く。
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過去の過ちを秘し隠しにしたまま、彼は平穏な生活を送り続けている。
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