私め
わたくしめ
代名詞
標準
I
文例 · 用例
遠いむかしから私めの先生でございます。
— 宮沢賢治 『双子の星』 青空文庫
いや、実に私めも今朝そのおはなしを承わりまして、涙を流してござります」馬はボロボロ泣きだしました。
— 宮沢賢治 『貝の火』 青空文庫
貴族院議員、勲二等の御家柄、貴方がた文学者にとっては何も誇るべき筋みちのものに無之、古くさきものに相違なしと存じられ候が、お父上おなくなりのちの天地一人のお母上様を思い、私めに顔たてさせ然るべしと存じ候。
— 太宰治 『帰去来』 青空文庫
何卒了休禅坊御懇親の御縁に寄り、私の至情御汲取り下されまして、私めまで右品御戻しを御願い致しまする。
— 幸田露伴 『雪たたき』 青空文庫
浜子は私めずらしさにももうそろそろ飽きてきた時だったのでしょう。
— 織田作之助 『アド・バルーン』 青空文庫
第四章 インターネットが吹き込む電子本の命 小さなステージに上がり、話し始めて間もなく気づいたのは、壇上の私めがけて走る幾筋かの光る視線でした。
— 富田倫生 『本の未来』 青空文庫
「私めの考へまするには、このお屋敷には人並秀れた偉い御器量のお方が居らせられますので、それでどうも手品が段取よく運ばないかのやうに存じられまする。
— 薄田泣菫 『手品師と蕃山』 青空文庫
私めのためにとんでもない濡れ衣をお着になったお恨みは、必ずお晴らし申します。
— 大阪圭吉 『幽霊妻』 青空文庫