捜し求める
さがしもとめる
動詞
標準
文例 · 用例
場所も宇治であり、そのころのことを考えてみれば皆符合することばかりであるために、どうすればもっとくわしく聞くことができるであろう、自分自身が一所懸命になってその人を捜し求めるのも、人から単純過ぎた男と見られるであろう。
— 手習 『源氏物語』 青空文庫
何者かの姿を捜し求めるかのように、しきりとあたりを見まわしていられましたが、そのときふとお目に止まったのは、だれでもない、じつにだれでもない、わが捕物名人右門の姿でした。
— 献上博多人形 『右門捕物帖』 青空文庫
路を考えるようにも見えたし、また空いたベンチを捜し求めるようにも受取れた。
— 里村欣三 『放浪の宿』 青空文庫
『まあまあ、お前には何の係わりもない物を捜し求めるのは止したがよい。
— スワンテ・アウグスト・アーレニウス Svante August Arrhenius 『宇宙の始まり』 青空文庫
伸子は、我知らず捜し求めるように室内を見廻した。
— 宮本百合子 『伸子』 青空文庫
今晩のような穏やかな天気の日には、鴫は、平地へやって行く前に、途中でゆっくり道草を食う、林の上を回りながら、頻りに道連れを捜し求める。
— HISTOIRES NATURELLES 『博物誌』 青空文庫
フッと顔をあげる、こっちの暗い遠い所を、なにかを捜し求めるように、また、それをとがめるように、深い目でジッと見る。
— 三好十郎 『その人を知らず』 青空文庫
彼等の絵のうちに、志すところの高さと、人生の第一義に参する者の自信とを捜し求めるとき、吾々は其処に何等か積極的に貫いてゐるものを発見することが出来るか。
— 阿部次郎 『帰来』 青空文庫