妻の命
つまのみこと
名詞
標準
you (referring to one's spouse or partner)
文例 · 用例
彼もまたもう妻の命も永くないと思えば、そんな妻を突っ放すことは出来なかった。
— 織田作之助 『蚊帳』 青空文庫
無論、妻の命を受けてでしよう」「そうすると、薬局では、さだ子さんの薬だと思つて調製したのでしようね」 駿三には、何故検事がここをつつこんで来るのか、ちよつと判らなかつたらしく、「はあ、まあそうだろうと思います」 と軽く答えた。
— 浜尾四郎 『殺人鬼』 青空文庫
こうしてもう最愛の妻の命は人力も法力も施しがたい終わりになったのかと、院はたとえようもない悲しみをお覚えになった。
— 若菜(下) 『源氏物語』 青空文庫
夏休みの一日が、妻の命日にあたるので、田丸浩平は娘たちを連れて、郷里の飯田へ墓参に来たのである。
— 岸田國士 『荒天吉日』 青空文庫
ところが老人は亡妻の命日に駒込の吉祥寺に往った時、一人の若い女が墓前に花を手向けているのを見て、不審のあまり、丁度狭い垣根の内のことで、女の方から気まりわるそうに辞儀をするまま、その名をきいて始めてその女が倅の妻の鶴子である事を知ったのである。
— 永井荷風 『つゆのあとさき』 青空文庫
妻の命は、その子供の中には生きている。
— 外村繁 『夢幻泡影』 青空文庫
暖い丸いお尻のあたりを抱いていると、ふと亡い妻の命のほとぼりのようなものが感じられ、恥しくも、私は妻への儚い色情をさえ覚えるのだ。
— 外村繁 『夢幻泡影』 青空文庫
」「大川が鼻の先を流れてゐるよ」「成程ね」「だが、惡いのはお鮒さ、綺麗であつたことだらうが、きりやう自慢が昂じて、本妻の命を狙つたのは大變なことだ」「可哀想なのは申松で」「綾の鼓だよ、――尤も桂の池に身を投げる代りに、達者な花嫁婆さんを見付けた相だが――」 平次は面白さうに笑ふのでした。
— 綾の鼓 『錢形平次捕物控』 青空文庫
作例 · 標準
「妻の命、今宵は月が美しいですな」と彼は静かに語りかけた。
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万葉集には、遠く離れた妻の命を思う歌が多く詠まれている。
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昔の物語では、夫が妻を敬愛する気持ちを「妻の命」という言葉で表現していた。
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