刀捌き
かたなさばき
名詞
標準
文例 · 用例
就中竹下の面取りの早業と村井の刀捌きの目醒しさでは、R村の連中は悉く眼を視張つて、一体彼奴等二人は何処からやつて来た天狗なんだらう。
— 牧野信一 『南風譜』 青空文庫
両手をひらき気味に、背後の千浪を遮って立ちはだかったまま、じっと、その大次郎の太刀捌きを眺めているのだ。
— 林不忘 『煩悩秘文書』 青空文庫
それにしても思ったより手強い敵だ、天道流だな、太刀捌きでわかる」 考えがグルグルと渦を巻く。
— 国枝史郎 『娘煙術師』 青空文庫
太刀捌きに独特の冴えがあり、十八歳で首席に抜かれたが、そのため却って興味を失い、わざと成績を落して次席にさげられ、二十歳で退校するまでその席を動かなかった。
— 山本周五郎 『改訂御定法』 青空文庫
そんな太刀捌きがあるものではない、まるで自暴自棄、自殺でもしたがっているようにみえた。
— 山本周五郎 『竹柏記』 青空文庫
われを忘れたように両手を背後に組んで、円陣の外から、この尾羽打枯らした浪人の太刀さばきに見惚れている。
— 乾雲坤竜の巻 『丹下左膳』 青空文庫
たいした手きき、えらい隠し芸、細腕に似合わぬ太刀さばき、人は見かけによらねえものだ。
— 林不忘 『つづれ烏羽玉』 青空文庫
」「彼のあの時の太刀さばきが、いまだに眼先にチラツイていて、退きませぬよ、消えませぬよ」「はあ」とまたも浪之助は、溜息せざるを得なかった。
— 国枝史郎 『剣侠』 青空文庫