扁額
へんがく
名詞
標準
framed picture or motto (usu. horizontal, hung over gates or lintels)
文例 · 用例
雨戸を固く鎖したる本堂の扁額には霊鷲山、舎利蔵寺と大師様の達筆にて草書したり。
— 夢野久作 『白くれない』 青空文庫
石室の入口には「申陽之洞」という扁額が懸っていた。
— 田中貢太郎 『申陽洞記』 青空文庫
及び軍鶏も、その柳屋の母娘も、その後行方の知れない事とは、同時に焼けた、大屋の隠居、酒屋の亭主などは、まだ一ツ話にするが、その人々の家も、新築を知らぬ孫が出来て、二度目の扁額が早や古びを持って来たから、さてもしばらくになった。
— 泉鏡花 『式部小路』 青空文庫
われわれは、特にこの機にあたつて大陸の作家や、僅少なる我国の大作家の上を顧慮する余裕もなく、常に窮極なる生命と生活の瀬戸ぎわでデルフオイの扁額を思ふのみなのだ。
— 牧野信一 『月評』 青空文庫
彼は煙草をふかしながら、扁額の支那人の字を見てゐた。
— 徳田秋聲 『二つの失敗』 青空文庫
寒月の名は西鶴の発見者及び元禄文学の復興者として夙に知られていたが、近時は画名が段々高くなって、新富町の焼けた竹葉の本店には襖から袋戸や扁額までも寒月ずくめの寒月の間というのが出来た位である。
— ――過渡期の文化が産出した画界のハイブリッド―― 『淡島椿岳』 青空文庫
泰山前に頽るるともビクともしない大西郷どんさえも評判に釣込まれてワザワザ見物に来て、大に感服して「万国一覧」という大字の扁額を揮ってくれた。
— ――過渡期の文化が産出した画界のハイブリッド―― 『淡島椿岳』 青空文庫
此処は去年の夏頃友達の小林秀雄に依つて知らされたのみやで、二階の座敷には先の若槻宰相の筆になる扁額が懸つてゐたと思ふ。
— 牧野信一 『日本橋』 青空文庫
作例 · 標準
歴史あるお寺の山門には、有名な書家が揮毫した立派な扁額が掲げられていた。
幻辭AI · gemini-3.1-pro-preview
老舗の和菓子屋の店内に飾られた古い扁額が、その店の伝統を物語っている。
幻辭AI · gemini-3.1-pro-preview
神社の鳥居に掛けられた扁額の文字が、長年の風雨で少し薄れていた。
幻辭AI · gemini-3.1-pro-preview