沢庵
たくあん異読 たくわん
名詞
標準
pickled daikon radish
文例 · 用例
銀明水に達したるは午後七時に垂んとす、浅間社前の大石室に泊す、客は余を併せて四組七人、乾魚一枚、麩の味噌汁一杯、天保銭大の沢庵二切、晩餐の総べては是の如きのみ、葉マキ虫の葉を綴りて寝ぬる如く、一同皆|蒲団に包まりて一睡す。
— ――明治三十六年八月七日御殿場口にて観察―― 『霧の不二、月の不二』 青空文庫
沢庵漬の重石程な岩石の破片が数町離れた農家の屋根を抜けて、囲炉裏へ飛び込んだ。
— 葉山嘉樹 『坑夫の子』 青空文庫
これはただ牛肉の後に沢庵といいうような意味のものではなく、もっとずっと深い内面的の理由による事と思う。
— 寺田寅彦 『津田青楓君の画と南画の芸術的価値』 青空文庫
はてさて迷惑な、こりゃ目の前で黄色蛇の旨煮か、腹籠の猿の蒸焼か、災難が軽うても、赤蛙の干物を大口にしゃぶるであろうと、そっと見ていると、片手に椀を持ちながら掴出したのは老沢庵。
— 泉鏡花 『高野聖』 青空文庫
なるほどこの少年はこれであろう、身体は沢庵色にふとっている。
— 泉鏡花 『高野聖』 青空文庫
娘の情で内と一所に膳を並べて食事をさせると、沢庵の切をくわえて隅の方へ引込むいじらしさ。
— 泉鏡花 『高野聖』 青空文庫
その中湯が沸騰て来たから例の通り氷のように冷た飯へ白湯を注けて沢庵をバリバリ、待ち兼た風に食い初めた。
— 国木田独歩 『竹の木戸』 青空文庫
へえ天国に入れてもらいます……ばか……おやじが博奕打の酒喰らいで、お袋の腹の中が梅毒腐れで……俺の眼を見てくれ……沢庵と味噌汁だけで育ち上った人間……が僣越ならけだものでもいい。
— 有島武郎 『星座』 青空文庫
作例 · 標準
祖母が漬けた沢庵は、パリパリとした食感と絶妙な塩加減が自慢だ。
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定食の隅に添えられた二切れの沢庵が、口の中をさっぱりさせてくれる。
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炊き立てのご飯に、刻んだ沢庵を混ぜ込んでおにぎりにした。
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ウィキペディア曖昧さ回避
沢庵(たくあん) 沢庵宗彭(たくあんそうほう) - 江戸時代の臨済宗の僧。 沢庵漬け(たくあんづけ) - 漬物の一種。沢庵宗彭が考案したとされる。
出典: 沢庵 — ウィキペディア / CC BY-SA 4.0