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鳴り出す

なりだす
動詞-五段-サ行
1
標準
to begin making a sound (ringing, singing, crying, etc.)
文例 · 用例
竹村君は外套の襟の中で首をすくめて、手持無沙汰な顔をして娘の脱ぎ捨てた下駄の派手な鼻緒を見つめていたが、店の時計が鳴り出すと急に店を出た。
寺田寅彦 まじょりか皿 青空文庫
警報くらゐでは立ち上らぬのだが、高射砲が鳴り出すと、仕事をやめて、五歳の女の子に防空頭巾をかぶせ、これを抱きかかへて防空壕にはひる。
太宰治 お伽草紙 青空文庫
すなわち料理番が肉なり野菜なりを竈に仕かけて煮えるのを待っていると丁度よい時分には電気仕掛けのピアノが鳴り出す、その煮物に相応したような曲を奏するというのである。
寺田寅彦 話の種 青空文庫
のんだら、胃と腸が、雷のように鳴り出すだろう。
黒島傳治 武装せる市街 青空文庫
人びとのなかでは聞こえなくなり、夜更けの道で鳴り出すそれは、彼の心の象徴のように思えた。
梶井基次郎 ある心の風景 青空文庫
市役所の時計が十二時を打つと同時に隣のヨハン会堂の鐘が鳴り出す
寺田寅彦 先生への通信 青空文庫
「パリの屋根の下」で二人の友がけんかをしようとするときに、こわれたレコードのガーガーと鳴り出すその非音楽的な不快な騒音が異常に象徴的な効果をもって場面のやまを頂上へと押し上げる。
寺田寅彦 映画芸術 青空文庫
オルガンが鳴り出すと相島は昂然として腰掛から立上つたが、餘の人は坐つた儘で居る。
有島武郎 半日 青空文庫
作例 · 標準
深夜の静まり返った部屋に、突然テーブルの上の目覚まし時計が鳴り出した
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「雨が降り始めたと思ったら、遠くの方でゴロゴロと雷が鳴り出したよ」
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映画のクライマックスのシーンで、どこからか切ないバイオリンの音色が鳴り出した
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