濡れ髪
ぬれがみ
名詞
標準
newly washed hair
文例 · 用例
こうなれば宿帳つけに来し男の濡れ髪かき分けたるも涼しく、隣室にチリンと鳴るコップの音も涼しく、向うの室の欄干に倚りし女の白き浴衣も涼しげなり。
— 寺田寅彦 『東上記』 青空文庫
月の無い、まったくの闇の一夜、夜が更けて寝つかれないでいると、さきがたから降り細った雨はいつしか止んで、草木という草木は、雫のたれる濡れ髪を地べたに突伏したまま、起き上る力もなく、へとへとになっている静かさの底で、ぽたりと何物か地べたに落ちるのを聞きつけることがよくある。
— 薄田泣菫 『艸木虫魚』 青空文庫
素裸なのだ、濡れ髪は解けて、ざんばらになっている。
— 地の巻 『宮本武蔵』 青空文庫
武蔵は、大屋根のまん中へ出て、悠々と、着物を着ていた、そして歯で帯の端を咬み裂き、濡れ髪をうしろに束ねて、根元を自分でかたく結んだ。
— 地の巻 『宮本武蔵』 青空文庫
五 洗った濡れ髪を手拭いで縛って、部屋に帰ってみると、男みたいな女の子の小茶ちゃんが隅で泣いているので、武蔵は、「おや、どうした?
— 水の巻 『宮本武蔵』 青空文庫
湯上がりのつやつやしい濡れ髪を、愛妃のお手で櫛梳らせ、その総髪の毛さきを、剪り揃えさせておられたのである。
— 建武らくがき帖 『私本太平記』 青空文庫
作例 · 標準
シャワーを浴びたばかりの彼女は、濡れ髪をタオルで拭いていた。
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濡れ髪のままで寝ると、風邪をひきやすいと言われている。
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彼が彼女の濡れ髪を優しく撫でた。
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