船用
ふねよう
名詞
標準
文例 · 用例
桟橋にアセチレンの照明器を灯し、またその近くに僅かばかりの炭火を貸船用の莨の火鉢に熾して、お秀は文吉の着物の裾を着たまゝで乾してやっています。
— 岡本かの子 『生々流転』 青空文庫
竹柏園文庫の和漢船用集を借覽するに、「おもて高く、とも、よこともにて、低く平なるものなり」と云つてある。
— 森鴎外 『高瀬舟』 青空文庫
竹柏園文庫の『和漢船用集』を借覧するに、「おもて高く、とも、よこともにて、低く平らなるものなり」と言ってある。
— 森鴎外 『高瀬舟縁起』 青空文庫
一つは、角型の黒のパッカア式で、他は汽船用といわれる平べったいやつ、前のよりは少し小さく、灰色を帯びた緑に塗ってある。
— 牧逸馬 『アリゾナの女虎』 青空文庫
私の船用|大形ナイフでぷっつりと切ってやれば、ヒスパニオーラ号はぶんぶん帆を唸らせながら潮流と共に流れ下るだろう。
— 宝島 『宝島』 青空文庫
大砲も一門あって、その他の武器も護船用だけのものは備えている。
— 京の夢おう坂の夢の巻 『大菩薩峠』 青空文庫
同年、いよいよ正式に日本問題を解決すべく、米国東インド艦隊司令長官オーリックを特使に任じたときの公式対日要求条項は、五〇年以前のもっぱらなる要求だった米捕鯨船遭難者の救助と自由貿易の二項目にあわせて、最後に五〇年代の新たな項目たる米支間横断汽船用の貯炭所問題が掲げられている。
— 服部之総 『汽船が太平洋を横断するまで』 青空文庫
もしこれが成功するならば、飛行船用などとして極めて有益であり、火山の利用がこの點に於ても實現することになるのであらう。
— 今村明恒 『火山の話』 青空文庫