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数歩

すうほ
名詞
1
標準
several steps
文例 · 用例
(明治四十年十月三日『東京朝日新聞』)         十三      霧中の汽車信号 鉄道線路の傍に巨人のごとく直立しあるいは片手あるいは両手を拡げて線路の安否を知らせる普通の信号標は、通常の天気ならば昼夜の別なく有効であるが、ただ霧が掛かって数歩の外は見え分かぬような日には何の役にも立たぬ。
寺田寅彦 話の種 青空文庫
すると音もなく飛びすさるものがあって、数歩の前に富士が、くっきり、雪の褶の目を現わして聳え立った。
岡本かの子 宝永噴火 青空文庫
私は異常な気持を噛み堪えながら、次に聖者白隠が自分の名を呼んで富士を数歩退かせるところに来ると同時に、むずりとして、私自身、私の身体からあの巨大の土塊が引離れて行くように感じ、そして電気スタンド越しに事実富士の雪の三角の形をありありと眼底に見たことである。
岡本かの子 宝永噴火 青空文庫
頂上まで殆ど一直線に付けられた巌石の道で、西側には老杉亭々として昼なお暗く、なるほど道の険しい事は数歩|前の巌角の胸を突かんばかり、胸突き八丁の名も道理だ。
押川春浪 本州横断 癇癪徒歩旅行 青空文庫
何者かこれ、天地を枕衾として露下月前に快眠せる漢子は、数歩のうちにありて※を立てつ。
泉鏡花 義血侠血 青空文庫
旅館を数歩出ると私は、急に人が変ったように、きょろきょろしはじめた。
太宰治 佐渡 青空文庫
老人は恭しく一礼して数歩退いて控えた。
岡本かの子 食魔 青空文庫
十年ほど前、東京の郊外の或る野道を、兄はやはりこのやうに背中を丸くして黙つて歩いて、それから数歩はなれて私は兄のそのうしろ姿を眺めては、ひとりでめそめそ泣きながら歩いた事があつたけれど、あれ以来はじめての事かも知れない。
太宰治 津軽 青空文庫
作例 · 標準
玄関を出て数歩歩いたところで、傘を忘れたことに気づいて引き返した。
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「おい、数歩下がれ!危ないぞ!」と工事現場の作業員が叫んだ。
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赤ん坊が初めて数歩歩いた瞬間を、両親はビデオカメラに収めた。
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