果報者
かほうもの
名詞
標準
(very) fortunate person
文例 · 用例
「何しろ新井田は果報者だて」 渡瀬は往来に出て、寒い空気に触れるにつけて、暖かそうな奥さんの笑顔と肉体とを実感的に想像して、こう心の中で呟いた。
— 有島武郎 『星座』 青空文庫
八 突然、イベットに永訣しなければならなくなった世にも憐れな落胆者小田島は、また同時に世にも羞しい果報者となってホテルへ帰った。
— 岡本かの子 『ドーヴィル物語』 青空文庫
「最前から入り代り立ち代って幾人来ることやら、誰も彼も二階三階まで来る間に、ことごとく鳥獣の餌食になってしまうに、おのればかりは無事にここまで登り着いたは、運が強いか、力が強いか、いずれにしても果報者じゃ。
— 岡本綺堂 『小坂部姫』 青空文庫
『偽にもせよ、藤十郎殿から恋をしかけられた女房も、三国一の果報者じゃ』と、艶めいた京の女達は、こう云い添えた。
— 菊池寛 『藤十郎の恋』 青空文庫
男の中の果報者と欣んでゐる渡の女房たる汝が、何が悲しうて、泣くのぢや。
— 菊池寛 『袈裟の良人』 青空文庫
したがって、当時印度における一番の果報者であると自ら公言している際、しかも私のようにキッティを愛している場合、あまり多く口がきけなかったということは、諸君にも納得できるであろう。
— 幻の人力車 『世界怪談名作集』 青空文庫
いくら申してきかせてもわかり居らぬ……』『殿は果報者でござるほどに……この身などは、この若さに、まだひとりすらさういふものを持ちてだにあらぬに………殿は――』『局のは何うし居つた?
— 田山花袋 『道綱の母』 青空文庫
親にも生まれまさった子を持って、彼はあっぱれの果報者じゃ」 藻が父の名をつつんだ子細もそれで判った。
— 岡本綺堂 『玉藻の前』 青空文庫
作例 · 標準
宝くじに当たって、彼は「俺はなんて果報者なんだ!」と叫んだ。
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友人に恵まれ、健康でいられる私は、本当に果報者だと思う。
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素晴らしい家族に囲まれて育った彼女は、自分を果報者だと感じている。
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困った時にいつも助けてくれる上司がいて、私は果報者だ。
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