文範
ぶんぱん
名詞
標準
model composition
文例 · 用例
』と強要せられた時、その同封のなかにこのラブレターの文範がいれてありました。
— 岡本かの子 『或る男の恋文書式』 青空文庫
いふまでもなく、それゆゑ以上のラブレター文範はその男性が御苦労様にも、そのある女に自分から書いて示したものであります。
— 岡本かの子 『或る男の恋文書式』 青空文庫
手紙と言へば、おほよそ定められた手本があつて、さういふ文範の教へる書き方によらなければ書けないものだと思つた人達が多かつたらしい。
— 島崎藤村 『桃の雫』 青空文庫
それは、その“女”の書かれたあくる年の、明治四十五年の六月で、博文館から再刊された“一葉全集”の前篇に、書簡文範とゝもに、収められたのであります。
— 久保田万太郎 『一葉の日記』 青空文庫
『祝詞文範』というのもたしかその一冊であったと思う。
— 柳田国男 『故郷七十年』 青空文庫
わたくしが死にましたら、あなたはあの文範のものになられますでしょう」と云ったことがあった。
— 谷崎潤一郎 『少将滋幹の母』 青空文庫
文範と云うのは民部卿播磨守で、敦忠の家の家司をしている男だったので、御息所が、「まあ、そんなことがあるものですか」と云われると、「いゝえ、きっとそうなります、私は空から見ておりますよ」と敦忠は云ったが、果してその豫言の通りになった。
— 谷崎潤一郎 『少将滋幹の母』 青空文庫
作例 · 標準
古典の授業で、名文とされる随筆を文範として書き写す課題が出た。
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彼は手紙を書く際、いつも祖父が残した古い文範の書物を参考にしている。
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優れたスピーチの原稿は、後世の政治家たちにとっての文範となった。
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