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鉄鉢

てっぱち異読 てつばち
名詞
1
標準
mendicant priest's begging bowl
文例 · 用例
それは一休の持ったという鉄鉢と、頓阿弥の作ったという人丸の木像であった。
岡本かの子 東海道五十三次 青空文庫
」 多津吉は、盥のごとき鉄鉢を片手に、片手を雲に印象した、銅像の大きな顔の、でっぷりした頤の真下に、屹と瞳を昂げて言った。
――(前題――楊弓) ピストルの使い方 青空文庫
或る農家で、おかみさんが皿に米をいつぱい盛つてくれた、くれやうが多すぎるから何かあるなと思つてゐたら、果してさうだつた、小さい子に鉄鉢をいたゞかせてくれといふ、消災呪を唱へてあげた、此頃は鉄鉢をさゝげてあるく坊主も稀だし、また子供が頭剃を嫌はない禁厭として鉄鉢をいたゞかせてくれといふ事も稀である。
山口 行乞記 青空文庫
鳥右さんはそこで、づだぶくろを首からさげて、鉄鉢をもつて、「それでは村の衆、しばらく帰つて参りませんぞや。
新美南吉 鳥右ヱ門諸国をめぐる 青空文庫
和尚はそれを捉えて弟子が捧げている鉄鉢に入れた後で、又念じていると屏風の背から一尺ばかりの小蛇が這いだして来た。
雷峯怪蹟 蛇性の婬 青空文庫
和尚はそれも捉えて鉄鉢にいっしょに入れ、彼の袈裟を上からかけて封をし、それを携えて帰りかけたので、豊雄はじめ一家の者は掌をあわせ涙を流して見送った。
雷峯怪蹟 蛇性の婬 青空文庫
そして、寺に帰った和尚は、本堂の前を深く掘らせて、彼の鉄鉢を埋めさし、永劫が間世に出ることを戒めたのであった。
雷峯怪蹟 蛇性の婬 青空文庫
某日其の長者の家へ、穢い容をした旅僧が錫杖を鳴らしながら来て手にした鉄鉢をさし出して、「御報謝を願います」 と云った。
田中貢太郎 長者 青空文庫
作例 · 標準
托鉢の僧侶が静かに鉄鉢を差し出し、道ゆく人々の喜捨を待っている。
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鉄鉢の中に入れられたお賽銭が、チャリンと澄んだ音を立てて底に落ちた。
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山寺の僧侶たちは、質素な鉄鉢に盛られた粥を感謝の心で黙々と食べている。
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2
標準
iron helmet
作例 · 標準
武将が戦場へ赴く際、敵の刃から頭を守るために頑丈な鉄鉢を深く被った。
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博物館には、激しい戦いの矢傷が生々しく残る古い鉄鉢が展示されている。
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工事現場での安全を確保するため、作業員は鉄鉢のような頑丈なヘルメットを着用する。
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