頓服薬
とんぷくやく
名詞
標準
dose of medicine to be taken only once
文例 · 用例
私は、校長先生と御一緒に、腐敗、堕落しております現代の自分勝手な、利己主義一点張の男性の方々に、一つの頓服薬として「火星の女の黒焼」を一服ずつ差し上げたいのです。
— 夢野久作 『少女地獄』 青空文庫
処方は特に、妻の為のものではなく、次女のさだ子が数日前発熱して頭痛がひどかつた時に、木沢さんに処方してもらつた頓服薬です。
— 浜尾四郎 『殺人鬼』 青空文庫
余り頭痛がするというので私が数日前にのみました頓服薬を、のんで見たらと申したのでございました。
— 浜尾四郎 『殺人鬼』 青空文庫
「いつも私がもらつている頓服薬を、すぐに使を出すから作つてくれつてそう申してやりましたの」「では、薬局ではあなたがおたのみになると考えたでしようね無論」「まあそうと思います。
— 浜尾四郎 『殺人鬼』 青空文庫
それらの供述は甚だ自然でありまして、昨夕、秋川家から電話がかかつて、二女さだ子に、木沢医師が数日前に処方した風邪薬の頓服薬を一包用意してくれと云うことだつたので、無論薬局では、さだ子ののむものと信じて木沢医師処方の粉薬を作つた、電話は雇人が取りついだが直に主人に話したので主人自ら調剤したそうです。
— 浜尾四郎 『殺人鬼』 青空文庫
その結果、おそらく食物の中毒だろうという診断で、頓服薬をお与えになりますとその効があらわれて、夕方になると嘔吐は治まり、熱も去って患者は非常に楽になり、その翌日は何のことなく過ぎたのであります。
— 小酒井不木 『愚人の毒』 青空文庫
診察料のほか、注射薬、飲み薬、頓服薬と、どれもこれもばか高いし、その上に滋養物をとらなければならないし、僕のような貧乏人には大恐慌です。
— 豊島与志雄 『程よい人』 青空文庫
「生活」の単調を忘れるとか、「生活」の煩はしさを逃れるとかいふ口実が、「娯楽」のために設けられてゐるのは、少しをかしいので、「娯楽」は立派に、「生活」の一部であり、正確に云へば、むしろ、「娯楽」は「勤労」の疲れを癒し、心気を一転させ、明日の「生活」の力を培養する、刺戟と鎮静を兼ねた頓服薬であります。
— ――力としての文化 第三話 『戦争と文化』 青空文庫
作例 · 標準
痛み止めの頓服薬を常備していると安心だ。
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医師から指示された通り、頓服薬を必要な時に服用した。
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この頓服薬は眠くなることがあるので、運転前には注意が必要だ。
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