巣くう
すくう
動詞
標準
文例 · 用例
城内の者は、もとより、軒端に宿る小鳥たち、天井裏に巣くう鼠、のこらずぐっすり眠って居ります。
— 太宰治 『新ハムレット』 青空文庫
馬の尾に巣くう鼠はありと聞けど。
— 泉鏡花 『海の使者』 青空文庫
僕自身へ巣くう生半可な態度は、おそらくいつまでもつづくことと思われます。
— 太宰治 『虚構の春』 青空文庫
げに偽りという鳥の巣くうべき枝ほど怪しきはあらず、美わしき花咲きてその実は塊なり。
— 国木田独歩 『おとずれ』 青空文庫
ただし一人一台を目指す大量普及を推し進めていく過程で、Xウイング・ファイターに乗り込むビル・スカイウォーカー・トッテンは、フォースを振るって『高売り』ソフトハウスの巣くうデス・スターを壊滅させなければならぬという。
— 富田倫生 『青空のリスタート』 青空文庫
従って、チチコフの内心に巣くうて彼を曳きずりまわしている慾望も、恐らく彼の与り知らぬところのもので、彼の冷酷な存在の中にも、やがては人間を天の叡智の前に膝まずかせ、三拝九拝せしめるような何ものかが潜んでいるのかも知れない。
— または チチコフの遍歴 第一部 第二分冊 『死せる魂』 青空文庫
婆あの肚のなかには悪魔が巣くうてゐるだもん。
— VECHERA NA HUTORE BLIZ DIKANIKI 『ディカーニカ近郷夜話 前篇』 青空文庫
あなたの胸には狼が棲み、こころには蛇蝎が巣くうてゐるのです!
— VECHERA NA HUTORE BLIZ DIKANIKI 『ディカーニカ近郷夜話 後篇』 青空文庫