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名詞
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標準
文例 · 用例
即ち太平洋方面なる陸奥と共に、もと久しく王化の外に置かれた僻であつたことを、その名に示してゐる。
太宰治 津軽 青空文庫
出羽奥州すでに化外の僻と見なされてゐたのだから、その極北の津軽半島などに到つては熊や猿の住む土地くらゐに考へられてゐたかも知れない。
太宰治 津軽 青空文庫
古代の神々の豪放な笑ひと闊達な舞踏をこの本州の僻に於いて直接に見聞する思ひであつた。
太宰治 津軽 青空文庫
また、支那の僻の地の農民たちは、日清戦争があったことも、清が明に取ってかわったことも知らずに、しかし、軍隊の略奪には恐ろしく警戒して生きている、──こういうことは、支那の奥地に這入った者のよく見受けるところであるが、これも独歩は、将校のちょっとした上陸から発見して、それを伝えている。
黒島傳治 明治の戦争文学 青空文庫
で、鉄道や汽船の勢力が如何なる海山村にも文明の威光を伝える為に、旅客は何の苦なしに懐手で家を飛出して、そして鼻歌で帰って来られるようになりました。
幸田露伴 旅行の今昔 青空文庫
されども人智は限有り、天意は測り難し、豈図らんや、太祖が熟慮遠謀して施為せるところの者は、即ち是れ孝陵の土|未だ乾かずして、北平の塵既に起り、矢石京城に雨注して、皇帝|遐に雲遊するの因とならんとは。
幸田露伴 運命 青空文庫
按ずるに朽木氏の聞き伝へた所は、丁巳の流言が余波を僻に留めたものであらう。
森鴎外 伊沢蘭軒 青空文庫
予の居る所の地は、縦令予が同情を九州に寄することがいかに深からんも、西僻の邑には違あるまい。
森鴎外 鴎外漁史とは誰ぞ 青空文庫