落木
らくぼく
名詞
標準
tree that has dropped its leaves
文例 · 用例
淺い水ではあるが、澄んでゐるので、畔に立つてゐる榛の樹の落木の姿も、其間を遠く空際を滑つて行く細長い秋雲の姿も、其姿を中腹にして冷たい紺碧の空に聳えてゐる一列の山嶺の頂までも映つてゐる。
— 吉江喬松 『山岳美觀』 青空文庫
六 碓氷の峠路から眺める重なり合った峯と谷はまだ寒山落木の姿であった。
— 佐藤垢石 『酒徒漂泊』 青空文庫
細野の部落が落木の間から見おろされる。
— 中村清太郎 『ある偃松の独白』 青空文庫
霜が岩石にも、離々たる枯草にも、厚く置き、満山の落木の梢は、樹氷の化粧がきらびやかにほどこされている。
— 中村清太郎 『ある偃松の独白』 青空文庫
眛爽、西南の尾根にさやぐ落木の木末の網目から、鋭い月光が風とともに射るように飛んでくる。
— 中村清太郎 『ある偃松の独白』 青空文庫
しもにさらされたくさが原いちめん、病みほうけたように靡きふし、かばや、かわやなぎや落木のこずえ越しに八ガ岳が氷白の峰々から寒藍の大翼をひろげて、そのしたにおさえられたように梓山の村家が息をころしている。
— 中村清太郎 『山岳浄土』 青空文庫
そしてぼくが門を出たら、しばらくぼくを見ていたが、すぐ変な鳴き声を立てながら家の方に帰っていってしまった。
— 有島武郎 『火事とポチ』 青空文庫
恐らくぼくは随分情けない顔をしていた事と思う。
— 織田作之助 『ひとりすまう』 青空文庫
作例 · 標準
冬枯れの森を歩くと、落木の枝が風に吹かれてカサカサと乾いた音を立てていた。
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増水した川の表面に浮かぶ大きな落木が、ゆっくりと、しかし確実に下流へと流されていく。
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山小屋の裏で乾いた落木を集めて焚き火をし、冷えた体を温めながら夜を過ごした。
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