買い薬
かいぐすり
名詞
標準
over-the-counter drug
文例 · 用例
鍋久の嫁のお節は十日ほど前から風邪を引いたような気味で、すこし頭痛がするなどと云っていたが、医者に診て貰うほどの事でもないので、買い薬の振り出しなどを飲んでいるうちに、二十九日の朝から何だか様子が変って来た。
— 大阪屋花鳥 『半七捕物帳』 青空文庫
医者の薬礼を恐れる彼は、なるべく買い薬で間にあわせて置きたかったのであるが、夜のふけるに連れて疼痛はいよいよ強くなって、彼はもう慾にも得にも我慢が出来なくなった。
— 半鐘の怪 『半七捕物帳』 青空文庫
といって、表向きに医者を頼むわけにも行かないので、買い薬などをして塗っていたが、だんだんに膿んで来て身動きも出来なくなってしまったのです。
— 廻り燈籠 『半七捕物帳』 青空文庫
咳が出る、食欲が進まない、熱が高まると言う始末である、しのは力の及ぶ限り、医者にも見せたり、買い薬もしたり、いろいろ養生に手を尽した。
— 芥川龍之介 『おしの』 青空文庫
甚太夫は枕に沈んだまま、買い薬を命に日を送った。
— 芥川龍之介 『或敵打の話』 青空文庫
だから、どこでも買い薬で、まにあわせるといううわさをしました。
— 小川未明 『天女とお化け』 青空文庫