総菜
そうざい
名詞
標準
文例 · 用例
そういう考えからすれば、あまり純粋な化学薬品のような知識を少数に授けるよりは、草根木皮や総菜のような調剤と献立を用いることもまた甚だ必要なことと思われて来る。
— 寺田寅彦 『マーカス・ショーとレビュー式教育』 青空文庫
そうかと云ってまた無理やりに嫌がる煎薬を口を割って押し込めば利く薬でももどしてしまい、まずい総菜を強いるのでは結局胃を悪くし食慾を無くしてしまうのがおちである。
— 寺田寅彦 『マーカス・ショーとレビュー式教育』 青空文庫
そういう目的ならば、ざらにある安い職業的料理書を見て、完全なる総菜料理を捜したほうがいいのである。
— 寺田寅彦 『ルクレチウスと科学』 青空文庫
毛色のかわった犬|一疋、匂の高い総菜にも、見る目、※ぐ鼻の狭い土地がら、俤を夢に見て、山へ百合の花折りに飄然として出かけられたかも料られぬを、狭島の夫人、夜半より、その行方が分らぬなどと、騒ぐまいぞ、各自。
— 泉鏡花 『悪獣篇』 青空文庫
おやつの時を聞けば、もうそろそろ晩のお総菜|拵えにかかって、米を磨ぐ。
— 泉鏡花 『卵塔場の天女』 青空文庫
ろくでもねえことをべちゃくちゃとやる暇があったら、晩のお総菜の才覚でもしておきな」「いいえ、そりゃいたしますがね。
— 七七の橙 『右門捕物帖』 青空文庫
来いとおっしゃりゃ、土橋へだろうと、石橋へだろうとついてもいくし、お総菜もたんまりとくふうする段じゃねえが、行ってみたところでしようがねえんだ。
— 七七の橙 『右門捕物帖』 青空文庫
お仙は母に言付けられた総菜の仕度をしようとして、台所の板の間に俎板を控えて、夕顔の皮を剥いた。
— 島崎藤村 『家(上巻)』 青空文庫