曖昧屋
あいまいや
名詞
標準
brothel fronting as a tea house, inn, restaurant, etc.
文例 · 用例
よくよく聴きただせば、△△屋というのは女郎屋と背中合せの曖昧屋で、我が一行の荷物は先回しに、淫売宿へ担ぎ込まれた次第と分ったり。
— 押川春浪 『本州横断 癇癪徒歩旅行』 青空文庫
小倉は、かいつまんで昨夜の困難な航海から、船長の態度から、三上の行為から、宿屋へ――曖昧屋とはいわなかった――泊まって、凍りついた服をかわかして、けさまでかわくのを待っていたこと、三上は、黙って、宿を先へ出て、宿の者へは一足先へ船の伝馬で帰るからといい置いて行ったこと。
— 葉山嘉樹 『海に生くる人々』 青空文庫
市街地にも種物商や肥料商が入込んで、たった一軒の曖昧屋からは夜ごとに三味線の遠音が響くようになった。
— 有島武郎 『カインの末裔』 青空文庫
町をぬけ、見晴しの台で、後の曖昧屋の女がキーキーふざけて居る声をきき乍ら話す。
— 一九二二年(大正十一年) 『日記』 青空文庫
藪小路当太郎は忍が港の曖昧屋でカクテルシェーカを振つてゐた頃、繁々とその店を訪れた常連の一人であつた。
— 坂口安吾 『蒼茫夢』 青空文庫
やがては「銘酒店」ともなり、いはゆる「曖昧屋」の、末は明治末の浅草千束町(十二階下)から後の※東玉の井へと転化するモードの一齣だ。
— 木村荘八 『「いろは」の五色ガラスについて』 青空文庫
十六の年には、賭博師の情夫を持って、男に唆されてマルセーユに出奔して、曖昧屋の前借りを踏み倒して訴えられている。
— 橘外男 『グリュックスブルグ王室異聞』 青空文庫
そこで、葉茶屋、面白屋、一杯屋、銘酒屋、寄席亭、冷酒屋、舞踏亭、曖昧屋、一口屋、隊商亭よ、僕こそまさしく快楽児だ。
— LES MISERABLES 『レ・ミゼラブル』 青空文庫
作例 · 標準
例句