略服
りゃくふく
名詞
標準
everyday clothes
文例 · 用例
白のジャケツやら湯帷子の上に絽の羽織やら、いずれも略服で、それが皆|識らぬ顔である。
— 森鴎外 『余興』 青空文庫
美しい姿の童女が略服になって、二、三人縁側へ出ていたが、薫を見て晴れがましいというように中へ隠れてしまった。
— 蜻蛉 『源氏物語』 青空文庫
お召しになっている、その略服のボタンから拝察すれば、大審院か、あるいは、少なくとも司法機関にお勤めのはずですが、僕は文部関係のものですからね。
— ニコライ・ゴーゴリ 『鼻』 青空文庫
廟は正殿と寝殿とに分れ、寝殿は後部に在つて、其処には夫婦二神の像が略服を著けて、一日の晏居に、云はば天地人間の司配を忘れて家庭の和楽に浸つてゐる形である。
— 附 満蒙の歌 『満蒙遊記』 青空文庫
有名なボルタはこの時もう老人であったが、それでも頗る壮健で、遠来の珍客たるデビーに敬意を表せんとて、伯爵の大礼服をつけて訪ねて来て、デビーの略服にかえって驚かされた。
— 電気学の泰斗 『ファラデーの伝』 青空文庫
が、それと同時に、官吏の略服に外套をまとい、首に勲章をつけた(それがカチェリーナには愉快でたまらないらしいし、巡査の心持にも影響を与えたのである)、五十格好の立派な紳士が近づいて、無言のままカチェリーナに緑色の三ルーブリ紙幣を与えた。
— フョードル・ミハイロヴィッチ・ドストエフスキー 『罪と罰』 青空文庫
もしそれに略服まで勘定に入れるとしたら、それこそ五里霧中に彷徨してしまい、どんな歴史家だって、悲鳴をあげずにはいられないだろう。
— ЗАПИСКИ ИЗ ПОДПОЛЬЯ 『地下生活者の手記』 青空文庫
身体に合わない略服を着て、見すぼらしく見えた。
— 梅崎春生 『桜島』 青空文庫
作例 · 標準
休日のオフィスに忘れ物を取りに行くと、普段はスーツ姿の上司がラフな略服で仕事をしていて驚いた。
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軍の規則では、基地内での非番の時間は指定された略服での行動が許可されている。
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その老舗旅館では、夕食時は浴衣のような略服でリラックスしてお過ごしいただけますと案内された。
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