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来足

らいあし
名詞
1
標準
文例 · 用例
この間卒業して以来足を擂木のようにして世の中への出口を探して歩いている敬太郎に会うたびに、彼らはどうだね蛸狩は成功したかいと聞くのが常になっていたくらいである。
夏目漱石 彼岸過迄 青空文庫
併し老医師千斎ばかりは、あの時以来足踏みをせず、純八の噂の出る毎に、「いやいや誠の栄華ではござらぬ。
国枝史郎 高島異誌 青空文庫
予は元来足利時代をもって大体において藤原時代の復旧と見なさんと欲する者であって、もし藤原時代を日本の古典的時代と考え得るならば、足利時代はルネッサンスに擬せらるべきものであると思う。
原勝郎 東山時代における一縉紳の生活 青空文庫
越えられて都合のわるい人に越えられたのでもなく、憤懣するほどの理由とてはないのであるけれども、彼の権大納言たること、長享三年以来足かけすでに十八年の久しきに及んだ。
原勝郎 東山時代における一縉紳の生活 青空文庫
剰え、二日以来足の痛みは、今朝宿を出た時から常ではないので、この急峻な山道では一方ならぬ苦痛を覚えた。
大下藤次郎 白峰の麓 青空文庫
それは一つには、病後あんまり慾張って滋養分を取り過ぎたため、病気以前より太ったせいでもあるらしかったが、でも当人に云わせると、自分は元来足が熱するたちであったのに、あの大病をしてからは、どう云うものか洋服を着ると足が冷えてかなわない、と云うのであった。
下巻 細雪 青空文庫
山下夫婦は一時重荷を下したような気がしたが、以来足かけ三年、次女の安子さんが二十三、三女の芳子さんが二十二、一寸油断している間に又縁談に追いつかれた。
佐々木邦 嫁取婿取 青空文庫
彼は久しぶりで、あれ以来足を抜いているイロハ長屋の、暗い故郷を眼に描きながら、急いで歩いた。
吉川英治 かんかん虫は唄う 青空文庫