まあね
まあね
表現
標準
well, I must admit ...
文例 · 用例
「まあね……」と彼女は三和土の上で靴を脱いでる夫の肩に手を置いて声だけを難儀らしくして云つた。
— ――飜弄さる 『蜻蛉』 青空文庫
女房子に足をとられたり、ガツガツした胃袋に足をとられたり、そう云う、俺だって、ざまあねえや、今まで足をとられていたじゃねえか。
— 葉山嘉樹 『乳色の靄』 青空文庫
私は「まあね」と答えるより仕方がなかった。
— 岡本かの子 『東海道五十三次』 青空文庫
……まあね、……遺言と云った訳なんですとさ、私も姉が亡くなったんです。
— 泉鏡花 『日本橋』 青空文庫
……此のお夥間です……人の賣買をする連中は……まあね、槍は給仕が、此も慌てて受取つたつて。
— 泉鏡太郎 『印度更紗』 青空文庫
……その小袖を年一度、七夕様だわね、鼓の調を渡して、小袖の土用干をなさる時ばかり、花ももみじも一時に、城も御殿も羨しくないとお思いなすった、その記念まで……箪笥はもうない、古葛籠の底から、……お墓の黒髪に枕させた、まあね……御経でも取出すように、頂いて、古着屋の手に渡りましたッて、お可哀相に。
— ――(前題――楊弓) 『ピストルの使い方』 青空文庫
……城下でも評判だったと言いますし、師匠の家だし、近常さんも、時々仕事中に、まあね、見学といった形で、閣へ行きなすったものですから、鶏の工合は分っています。
— ――(前題――楊弓) 『ピストルの使い方』 青空文庫
まあね、……まるでお見えなさらないと言うじゃあないの。
— 泉鏡花 『売色鴨南蛮』 青空文庫