帰命頂礼
きみょうちょうらい
名詞
標準
most formal form of a prayer
文例 · 用例
帰命頂礼、賽ころ明神の兀天窓、光る光る、と追従云うて、あか柄杓へまた一杯、煽るほどに飲むほどに、櫓拍子が乱になって、船はぐらぐら大揺れ小揺れじゃ、こりゃならぬ、賽が据らぬ。
— 泉鏡花 『草迷宮』 青空文庫
南無新聞紙菩薩、帰命頂礼。
— 大田 『行乞記』 青空文庫
早や、小刀を……、小刀を……、」「帰命頂礼、南無不可思議、帰命頂礼、南無不可思議。
— 泉鏡太郎 『神鑿』 青空文庫
僧はすこしもふるへずに信徒の前に立てるやう、妙音|澱なく、和讃を咏じて、「帰命頂礼」の歌、常に異らず、声もほがらに、 「全能の神、爾等を憐み給ふ。
— 上田敏 『海潮音』 青空文庫
僧はすこしもふるへずに信徒の前に立てるやう、妙音澱なく、和讃を咏じて、「帰命頂礼」の歌、常に異らず、声もほがらに、 「全能の神、爾等を憐み給ふ。
— 上田敏訳詩集 『海潮音』 青空文庫
いつかおれはあの男が、海へ卒塔婆を流す時に、帰命頂礼熊野三所の権現、分けては日吉山王、王子の眷属、総じては上は梵天帝釈、下は堅牢地神、殊には内海外海竜神八部、応護の眦を垂れさせ給えと唱えたから、その跡へ並びに西風大明神、黒潮権現も守らせ給え、謹上再拝とつけてやった。
— 芥川龍之介 『俊寛』 青空文庫
そうすると一行の連中のうちから、わざと物々しげに拝殿から持ち出した細い紙の幣で、その善男善女の頭を撫でてやり、「神妙、神妙、一心に帰命頂礼すれば、後生往生うたがいあるべからず」というようなことを言って、よけいに善男善女を有難がらせたりするものもありました。
— 禹門三級の巻 『大菩薩峠』 青空文庫
「南無帰命頂礼八幡大菩薩、願わくは君を始め、我等一同、再び都に帰れますように」 出て来たばかりの都の空を眺めやると、空はぼうっとかすんで、ところどころに、煙が一すじ二すじ立ち昇るのが見えるだけである。
— 第七巻 『現代語訳 平家物語』 青空文庫
作例 · 標準
僧侶が厳かに帰命頂礼を捧げ、法要が始まった。
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古い経典には、多くの仏に帰命頂礼すると記されている。
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彼は仏前で深く頭を垂れ、心の中で帰命頂礼した。
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