帳合い
ちょうあい
名詞
標準
文例 · 用例
銀子は狡いところもないので、親爺も大概のことは大目に見て、帳面をさせてみたり、金の出入りを任せたりしていたので、銀子も主婦気取りで、簿記台に坐りこみ、帳合いをしてみることもあった。
— 徳田秋声 『縮図』 青空文庫
帳合いや、三度三度の飯も、自分の手と頭とを使わなければならなかった。
— 徳田秋声 『新世帯』 青空文庫
店で帳合いをしていた新吉が、不意に「アア。
— 徳田秋声 『新世帯』 青空文庫
二十五両の金とても帳合いをごまかした金だから、それが露顕すればいよいよ自分の身があやうい。
— 二人女房 『半七捕物帳』 青空文庫
何にせよ恵比寿講の帳合いと言うたなら、一文二文の間違いにも青筋を立てて算盤を弾き合うような吝垂れた金持連中の寄合の事で御座いますけに仮令、仕事が夜通しがかりになったにしても、出て来るものは漬物にお茶か、せいぜい握飯ぐらいで、それでもペコペコと頭を下げてお礼を言うて帰るのが普通で御座います。
— ――博多名物非人探偵 『狂歌師赤猪口兵衛』 青空文庫
譬えば、いろは四十七文字を習い、手紙の文言、帳合いの仕方、算盤の稽古、天秤の取扱い等を心得、なおまた進んで学ぶべき箇条ははなはだ多し。
— 福沢諭吉 『学問のすすめ』 青空文庫
経書・史類の奥義には達したれども商売の法を心得て正しく取引きをなすこと能わざる者は、これを帳合いの学問に拙き人と言うべし。
— 福沢諭吉 『学問のすすめ』 青空文庫
ゆえに世帯も学問なり、帳合いも学問なり、時勢を察するもまた学問なり。
— 福沢諭吉 『学問のすすめ』 青空文庫