遊船
ゆうせん
名詞
標準
文例 · 用例
英皇およびドイツ皇帝の遊船にもこの装置を備えてあるそうだ。
— 寺田寅彦 『話の種』 青空文庫
茗渓より下○稲荷河岸は小船への乗り場揚り場として古き人の能く知るところにして、美倉橋下左衛門橋浅草橋柳橋附近には釣船網船その他の遊船宿多し。
— 幸田露伴 『水の東京』 青空文庫
しかし花があり月があっても、夜景を称する遊船などは無いではないが余り多くない。
— 幸田露伴 『夜の隅田川』 青空文庫
海には遊船はもとより、何の舟も見渡す限り見えないようになっていました。
— 幸田露伴 『幻談』 青空文庫
恵那峡口は遊船会社附近の鉄橋風景である。
— 北原白秋 『木曾川』 青空文庫
遊船会社の前の峡口は高い高い白い石の橋台に立って、驚くべき長い釣棹を垂れている人影も見えた。
— 北原白秋 『木曾川』 青空文庫
此楼下は大河に臨み、舟に乗来し処、天満橋天神橋難波橋より西は淀屋橋辺を望て、遊船|商※日夜喧嘩なり。
— 森鴎外 『伊沢蘭軒』 青空文庫
箱根遊船会社が拓いたという専用道路をのぼって行くと、一路平坦、殊に先刻から懸念していた山霧は次第に晴れて、陰暦五日の月があらわれたので、まず安心とよろこんでいると、湖尻に着いた頃から燈籠の光がちらちら見えはじめた。
— 岡本綺堂 『綺堂むかし語り』 青空文庫