固唾
かたず異読 かたづ
名詞
標準
saliva held in one's mouth during times of tension
文例 · 用例
石松と七五郎固唾を呑む。
— 山中貞雄 『森の石松』 青空文庫
平土間の客「面白うなったぞ」と固唾呑む。
— 山中貞雄 『中村仲蔵』 青空文庫
固唾を呑む門人とおしま。
— 山中貞雄 『武蔵旅日記』 青空文庫
筋が吊ったか舌も廻ら無え、「何んだってカチヤを出した」と固唾をのみながらぬかしやがる。
— 有島武郎 『かんかん虫』 青空文庫
在原夫人と照子嬢は散々に罵倒されて、無念の唇を噛みたまえば、この神聖なる慈善会を、汚し犯すは何等の外道と、深川綾子も喫茶店より、第三区に赴きて固唾を飲んで聞たまえり。
— 泉鏡花 『貧民倶楽部』 青空文庫
茶店の娘とその父は、感に堪えた観客のごとく、呼吸を殺して固唾を飲んだ。
— 泉鏡花 『伯爵の釵』 青空文庫
」「おおおお、」 と、法師は目を※って固唾を呑む。
— 泉鏡花 『草迷宮』 青空文庫
馭者は月に向かえる美人の姿の輝くばかりなるを打ち瞶りつつ、固唾を嚥みてその語るを待てり。
— 泉鏡花 『義血侠血』 青空文庫
作例 · 標準
極限の緊張状態の中、彼は口の中に溜まった固唾をゆっくりと飲み込み、深呼吸をした。
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決勝戦の最終局面、スタジアムは不気味なほど静まり返り、誰もが口に固唾を溜めて推移を見守っている。
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「緊張しすぎて、固唾が喉に詰まりそうだよ……。」
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