蒔き直し
まきなおし
名詞
標準
文例 · 用例
大阪を出た時からチャンと見当が付いている筈なんだが、要するに今の無電と一所に、新規|蒔き直しの臆病風が、船長の襟元からビービービーッと吹っ込んだんだね。
— 夢野久作 『焦点を合せる』 青空文庫
どうして彼女に復讐してやろうか、どうして彼女をのがれようか、どうしてすっかり新規蒔き直しにしようかというさま/″\な計画が、幾千となく脳裡に浮んでくるのです。
— KREITSEROVA SONATA 『クロイツェル・ソナタ』 青空文庫
二人とも急になんともいえないいい気持ちで、――まるでまた初対面の蒔き直しをしたような、も一ど結婚式を仕直したような、二人の恋がまた新しく始まったような、素晴らしくいい気持ちになるのだ。
— ЗАПИСКИ ИЗ ПОДПОЛЬЯ 『地下生活者の手記』 青空文庫
俄に眼前青空ひらけて、如水は思はず百尺の溜息を吹き、猿めの前には隠居したが、又、人生は蒔き直し。
— 坂口安吾 『二流の人』 青空文庫
そして、環境を変えてしまえば既に獲得した貿易上の利点を失うことになるだろうから、いまさら別の土地に行って新規蒔き直しを図っても益があろうはずはなかった。
— H. P. ラヴクラフト H.P.Lovecraft 『チャールズ・デクスター・ウォードの事件』 青空文庫
それで今度は新規蒔き直しで大いに警戒しているんです」「兎とは?
— 佐々木邦 『女婿』 青空文庫
」「伍長になると言ったら叱ってやろうと思った」「危いですな」「ハッハヽヽ」「新兵になって新規蒔き直しにやります」「それが宜い。
— 佐々木邦 『負けない男』 青空文庫
中学校から新規蒔き直し、小学時代はそのまゝということに妥協してしまった。
— 佐々木邦 『勝ち運負け運』 青空文庫