打ち水
うちみず
名詞動詞-サ変頻度ランク #44674 · 青空 32 例
標準
sprinkling water (to keep down dust, cool pavements, etc.)
文例 · 用例
この石の中ほどにたしか少しくぼんだところがあって、それによく雨水や打ち水がたまって空の光を照り返していたような記憶がある。
— 寺田寅彦 『庭の追憶』 青空文庫
夏の夕方には、きまって打ち水のあまりがこの石燈籠の笠に注ぎかけられた。
— 寺田寅彦 『庭の追憶』 青空文庫
短刀と十手がたがいに空を打って、二、三度入れ違ったときに、藤四郎の雪駄は店先の打ち水にすべって、踏みこらえる間もなしに小膝を突いた。
— 張子の虎 『半七捕物帳』 青空文庫
かれらは息をのんで瞰下していると、捕手の同心が打ち水にすべって危うく倒れかかったので、お駒は思わず自分の草履を取って、一方の相手の顔に叩きつけた。
— 張子の虎 『半七捕物帳』 青空文庫
享保三年板|西沢一風作『乱脛三本鑓』六に、小鼓打ち水島小八郎、恩人に頼まれた留守中その妻を犯さんとして遂げず、丹波の猪野日村に旧知鷹安鷲太郎を尋ねる。
— 猪に関する民俗と伝説 『十二支考』 青空文庫
寝足らない眼に沁みる朝の空気は無数の針を含んでいるようで、店の前の打ち水も白い氷になっていた。
— 岡本綺堂 『箕輪心中』 青空文庫
細い釘店の往来は場所|柄だけに門並みきれいに掃除されて、打ち水をした上を、気のきいた風体の男女が忙しそうに往き来していた。
— 有島武郎 『或る女』 青空文庫
男が物をいうなら考えてからいうがいい」 そういって倉地は言葉の激昂している割合に、また見かけのいかにも威丈高な割合に、充分の余裕を見せて、空うそぶくように打ち水をした庭のほうを見ながら団扇をつかった。
— 有島武郎 『或る女』 青空文庫
作例 · 標準
例句
ウィキペディア
打ち水(うちみず)とは、庭先や道路など屋外の地面に水を撒いて涼を得る日本の伝統的な慣習である。また、その水のこと。打水とも。
出典: 打ち水 — ウィキペディア / CC BY-SA 4.0