幻辞.com

読史

どくし
名詞
1
標準
文例 · 用例
古くは津軽に於いても高屋家記の如きは、大浦氏を以て南部家の支族とし、木立日記にも『南部様津軽様御家は御一体なり』と云ひ、近来出版になつた読史備要等も為信を久慈氏(南部氏一族)として居る事に対し、それを否定すべき確実なる資料は、今のところ無いやうに思ふ。
太宰治 津軽 青空文庫
読史余論』の著者新井白石が、そのなかで信長成功の理由を色々挙げたうちに、応仁の乱後の人戦闘を好みて民力日々に疲れ、国財日々乏しかりしに備後守信秀|沃饒の地に拠つて富強の術を行ひ耕戦を事とし兵財共に豊なりしに、信長其業をつぎ、英雄の士を得て百戦の功をたつ。
菊池寛 桶狭間合戦 青空文庫
新井白石の「読史余論」は、これを信長の大功の一にさへ数へてゐるのである。
菊池寛 二千六百年史抄 青空文庫
を一層深いドン底へと陥るべく役立ちつつ今日に及んで来ている状態は、五・一五事件の当事者ならずとも心ある読史家の斉しく認めているところであろう。
夢野久作 甲賀三郎氏に答う 青空文庫
元弘の安養の宮ましたりし御寺の檐に葺く菖蒲かな 作者は読史家としても一隻眼を具へてゐて特に国史は大方誦じてゐた。
平野萬里 晶子鑑賞 青空文庫
次に新井白石は、一銭を盗めるものをも死刑に処することであるとして、「読史余論」の中に次の如くに述べている。
穂積陳重 法窓夜話 青空文庫
読史古今の治乱を辿るも亦一興であらう。
市島春城 読書八境 青空文庫
読史曾驚革命初、憤然焼棄法王書、今人追慕翁余徳、此地猶存旧草廬。
井上円了 西航日録 青空文庫