関様
せきさま
名詞
標準
文例 · 用例
あの相模屋という大きな質屋と酒屋との間の長屋は、僕の家の長屋で、あの時分に玄関を作れるのは名主にだけは許されていたから、名主一名お玄関様という奇抜な尊称を父親はちょうだいしてさかんにいばっていたんだろう。
— 夏目漱石 『僕の昔』 青空文庫
それに関様がおいでになりました」「そうか。
— 森鴎外 『阿部一族』 青空文庫
母親のお加世様とお配偶の関様が御覧になって、たしかに内匠様に相違ないとおっしゃるのですから」「そんな馬鹿なッ」 川上源左衛門は噛んで吐き出すようでした。
— 十手の道 『銭形平次捕物控』 青空文庫
――へい、旦那もたしか――そのころはまだお若かったが、蓮田様や関様などと、四、五度もおいで下すったはずでございます。
— 吉川英治 『旗岡巡査』 青空文庫
母親のお加世樣とお配偶の關樣が御覽になつて、確かに内匠樣に相違ないと仰しやるのですから」「そんな馬鹿なツ」 川上源左衞門は噛んで吐き出すやうでした。
— 十手の道 『錢形平次捕物控』 青空文庫