渓氏
けいし
名詞
標準
文例 · 用例
見よ、花袋氏、藤村氏、天渓氏、抱月氏、泡鳴氏、白鳥氏、今は忘られているが風葉氏、青果氏、その他――すべてこれらの人は皆ひとしく自然主義者なのである。
— 石川啄木 『時代閉塞の現状』 青空文庫
きみは『新青年』(当時の代表的推理小説雑誌)を読んでるだろう」「うん、読んでる」「先月のに長谷川天渓氏(一八七六―一九四〇。
— 合作の四 『五階の窓』 青空文庫
長谷川天渓氏が来た。
— 小山内薫 『芝、麻布』 青空文庫
現に、此排價値、排理想といふことを最鮮明に標榜して居る「太陽」の長谷川天溪氏などが、一切の價値を排しながら、吾々が極力排斥する者は僞善的生活である、内外表裏に矛盾ある生活であると公言して居る。
— 朝永三十郎 『懷疑思潮に付て』 青空文庫
恕軒學海の兩翁が春水を認められ居候事、さすがと存候が、それにつきて思出し候は菊池三溪も亦梅暦を愛讀致され候ものゝ如く、その一節を漢譯候もの有之、同翁の著譯準綺語にそれも加へられ居候に、同書刊行に際し校訂者佐伯篁溪氏下らぬ遠慮よりして、その章を取除き遂に活字にならずにしまひ候。
— 永井荷風 『荷風戰後日歴 第一』 青空文庫
それからまた少し程經て、今度はあの有名なシモンズの「象徴派運動」(一八九九年初版)に注意が向けられる順序となるのであるが、この本は長谷川天溪氏が最初に取寄せたもので、花袋、藤村、泡鳴の諸氏も、それにまたわたくしも、その本を借りて廻し讀みにした。
— 蒲原有明 『「有明集」前後』 青空文庫