大海老
おおえび
名詞
標準
large shrimp
文例 · 用例
二丁目の海老屋など一つ思い切って、本建築の時には昔の足袋屋らしく漆くいの大海老でも軒へつけては如何。
— 岸田劉生 『新古細句銀座通』 青空文庫
尤も、大饗に等しいと云つても昔の事だから、品数の多い割りに碌な物はない、餅、伏菟、蒸鮑、干鳥、宇治の氷魚、近江の鮒、鯛の楚割、鮭の内子、焼蛸、大海老、大柑子、小柑子、橘、串柿などの類である。
— 芥川龍之介 『芋粥』 青空文庫
」 見ると箱の蓋にブラ下がった大海老錠は抜いたまま、蓋を持上げてみると、中は思った通り空っぽです。
— 怪盗系図 『銭形平次捕物控』 青空文庫
此通り」 紫琴女は自分の手で大海老錠の鍵かけると、その大きい鍵を、戸の下の僅かばかりの隙間から、ポンと廊下へ抛り出すのです。
— からくり屋敷 『錢形平次捕物控』 青空文庫
大海老錠は拔いたまゝ板戸の引手に無造作に引つ掛けてあります。
— 女御用聞き 『錢形平次捕物控』 青空文庫
徳力屋の土藏の中の金箱の鍵は、大海老錠で持ち歩きが厄介なので、金箱の後ろに拵へた、隱し穴へ入れて置くんださうです。
— 地獄から來た男 『錢形平次捕物控』 青空文庫
やがて正午の刻近くなると、本堂正面に据えた、縦二尺、横三尺の白木の箱、数千枚の富札が一パイに入ったのへ、二重蓋をして、大海老錠をおろし、役人世話人立合いの上で、ガラガラガラと揺り動かし、中の札を丁寧にかき混ぜます。
— 富籤政談 『銭形平次捕物控』 青空文庫
さすがに牢格子ははめませんが、出入り口は人見を付けた厳重な樫の一枚戸で、平常は大海老錠で鎖してあるらしく、戸の上の欄間の荒い格子から入る明りが、真新しい畳の上に落ちて、血潮の中に男が一人|俯向きに倒れているのが、浅ましくも見通しになるのでした。
— 梅吉殺し 『銭形平次捕物控』 青空文庫
作例 · 標準
例句