丸本
まるぼん異読 まるほん
名詞
標準
reciter's book
文例 · 用例
もっとも「女郎花由縁助刀」という丸本にはなっているが、芝居や講談の方には採用されず、したがってあまりに知られていないらしい。
— 岡本綺堂 『かたき討雑感』 青空文庫
老人は義太夫の丸本三百余種を所蔵しているそうで、わたしはその中から二百種ほど借りて読んだ。
— 岡本綺堂 『明治劇談 ランプの下にて』 青空文庫
当直将校丸本少佐は、何でもないという顔付をして僕の待たせられている応接室に入って来ました。
— 海野十三 『壊れたバリコン』 青空文庫
何等かの決意をした丸本少佐は別室に去りました。
— 海野十三 『壊れたバリコン』 青空文庫
丸本少佐の外に士官が二人、兵士が二人うち連れだって室内に姿を現わしました。
— 海野十三 『壊れたバリコン』 青空文庫
僕は丸本少佐にこの旨を申しますと少佐は直ちに阿佐谷通信中尉に通信方を命じました。
— 海野十三 『壊れたバリコン』 青空文庫
丸本少佐に司令を受け乍ら受信が続々と行われました。
— 海野十三 『壊れたバリコン』 青空文庫
この宇佐美の祖母の父なる人は当時もう死んでいたが、この人は漢学者で、漢詩を多く作り、また浄瑠璃(義太夫)が好きで、自分で浄瑠璃の丸本を書いたのも二、三種あった。
— 内藤鳴雪 『鳴雪自叙伝』 青空文庫
作例 · 標準
義太夫の語り手は、使い込まれた丸本を前にして腹の底から声を出す。
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浄瑠璃の稽古のために、古書店で江戸時代の貴重な丸本を手に入れた。
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丸本に書き込まれた細かな朱入れが、先代の厳しい修行の跡を物語っている。
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