町政
ちょうせい
名詞
標準
文例 · 用例
町政の溌剌たる推進をさまたげる妙な古陋の策動屋みたいなものがゐるんぢやないか、と私はN君に尋ねたら、この若い町会議員は苦笑して、よせ、よせ、と言つた。
— 太宰治 『津軽』 青空文庫
私の蟹田町政に就いての出しやばりの質問は、くろうとの町会議員の憫笑を招来しただけの馬鹿らしい結果に終つた。
— 太宰治 『津軽』 青空文庫
この勢ひぢや、町会議員は今夜あたり、三厩の宿で蟹田町政に就いて長講一席やらかすんぢやないかと思つて、実は、憂鬱だつたんです。
— 太宰治 『津軽』 青空文庫
弥太郎が村長をしたときには忠一は助役を勤め、鷺町が町とは名のみでまだ村政だったのを二人は協力して町政に引上げた。
— 岡本かの子 『生々流転』 青空文庫
その他石を神体とする大小諸社各地に散在してゐるが、大洲のそれのやうに、立石(メンヒル)、机石(ドルメン)、環状石群(ストーン・サアクル)等各種の形状を尽くして、整備保存せらるゝもの、真に天下無比であるといふので、有史以前の考古探討趣味は、蝸牛角上の争ひである現町政をさへ圧倒しつゝある。
— 河東碧梧桐 『南予枇杷行』 青空文庫
これらの代議員が国政、県政、市政、町政を決議するので、その主義を共にする者は集まって一団となる、それを政党という。
— 佐藤紅緑 『ああ玉杯に花うけて』 青空文庫
○○町は◎◎鉱業の為めに寒村が発展して町政を布き、現在人は二万に近い。
— 佐々木邦 『秀才養子鑑』 青空文庫
――一般の町の衆とちがい、自分は日頃から堺の町政にあずかる者、こういう場合に、町の衆の信望を裏切っては申し訳ない。
— 第三分冊 『新書太閤記』 青空文庫