辻売り
つじうり
名詞
標準
文例 · 用例
途方にくれて辻売りの蜜柑を買い、立食いをしながら句を作る。
— 横光利一 『欧洲紀行』 青空文庫
『安斎随筆』に、享保年中の辻売りの秘伝に、「鰹に酔わざる法」と題し、その中に、「新しき魚をえらびて食うべし、また食わざるもよし」と書いてあったということじゃ。
— 井上円了 『迷信解』 青空文庫
鰻の寄せものは伊太利移民の貧民街などで辻売している食品で、下層階級の食べものだといった。
— 岡本かの子 『食魔』 青空文庫
天どんなぞは驕の沙汰で、辻売のすいとん、どうまた悟りを開いたか、茶めし、餡かけ、麦とろに到るまで、食いながら、撮みながら、その色もの、また講釈、芝居の立見。
— 泉鏡花 『雪柳』 青空文庫
○辻売の居る処|売物の台架もみな雪にて作る、是を里言にさつやといふ。
— 鈴木牧之編撰 『北越雪譜』 青空文庫