愚書
ぐしょ
名詞
標準
stupid book
文例 · 用例
かくのごとく我儘であるくせにまた甚だしく臆病な彼は、自分で断然年賀端書を廃して悠然|炬燵にあたりながら彼の好む愚書濫読に耽るだけの勇気もないので、表面だけは大人しく人並に毎年この年中行事を遂行して来た。
— 寺田寅彦 『年賀状』 青空文庫
天下の愚書でも売れる本はいつでも在庫品があり、売れない本はめったにない。
— 寺田寅彦 『読書の今昔』 青空文庫
単純なる自分は愚書の世に溢れて居る原因を、専らここに在る如くに解して居たのである。
— 柳田国男 『予が出版事業』 青空文庫
河向いから池までの熊笹を切開いた路はぐしょぐしょに水浸しになって歩きにくかった。
— 寺田寅彦 『雨の上高地』 青空文庫
霧の中を降って来たそうで、みんなぐしょぐしょにぬれていた。
— 寺田寅彦 『小爆発二件』 青空文庫
はげしい風と雨にぐしょぬれになりながら二人はやっと学校へ来ました。
— 宮沢賢治 『風の又三郎』 青空文庫
それがぼくの手にさわったらぐしょぐしょにぬれているのが知れた。
— 有島武郎 『火事とポチ』 青空文庫
宗吉は――煙草は喫まないが――その火鉢の傍へ引籠ろうとして、靴を返しながら、爪尖を見れば、ぐしょ濡の土間に、ちらちらとまた紅の褄が流れる。
— 泉鏡花 『売色鴨南蛮』 青空文庫
作例 · 標準
世の中には読むに値しない愚書が溢れているが、これはその筆頭だ。
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時間の無駄だと言われながらも、彼は好んで怪しげな愚書を買い漁った。
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中身のない薄っぺらな議論を繰り返す、ただの愚書に過ぎない。
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標準
one's writings
作例 · 標準
お恥ずかしい限りの愚書ではございますが、お手隙の際にでもご覧ください。
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私のような未熟者の愚書を出版していただけるとは、夢のようです。
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愚書に目を通していただいた先生から、厳しいながらも愛のある言葉をいただいた。
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